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ボンボン転落してDQN、金の亡者の話 その1
566: 出川哲朗 ◆gc/JX/GnzA 2012/12/22(土) 00:00:24.36 ID:u4GF3DuN0
体育の時間が終わった。
あまり疲れてはいない。

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         r-、 ,,,,,,,,,,、 /: : : : : : : : : :i    /
         L_, ,   、 \: : : : : : : : :i   / 真面目に走ったら
         /●) (●>   |: :__,=-、: / <   負けかなと思ってる
        l イ  '-     |:/ tbノノ    \
        l ,`-=-'\     `l ι';/      \  出川(15・男性)
        ヽトェ-ェェ-:)     -r'          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         ヾ=-'     / /
     ____ヽ::::...   / ::::|
  / ̄ ::::::::::::::l `──''''   :::|

俺は水飲み場で水を飲むと、下駄箱に向かって歩いた。

後ろから誰かが走っている気配がした。
石橋、ダンカンかと思って身構えると、意外な相手だった。

確変、未だ終わらず、だった。

「おっす」

567: 出川哲朗 ◆gc/JX/GnzA 2012/12/22(土) 00:01:59.92 ID:u4GF3DuN0
体操着の後藤だった。

白いバレーシャツから見て取れる胸の膨らみ。
ブルマからはみ出しまくっている太もも。
危険すぎる生き物が、なぜ俺に・・・?

俺は急いで、息を深く吸い込んだ。
汗の匂いを鼻腔に塗りたくるようにだ。

唖然として、返事もできずにいた。
後藤と話をしたことは、もちろんない。
初めてである。

毎日、脳内で犯し続けて後藤に話しかけられて、俺は再びメダパニを起こした。
俺は秋山にロックオンであるから、後藤なんか関係ない。
関係ないのに、吸いこんだ息を吐き出すのが勿体ない。

苦しいお。

にしても、なんの用だ?

568: 出川哲朗 ◆gc/JX/GnzA 2012/12/22(土) 00:04:33.67 ID:u4GF3DuN0
にしても、なんの用だ?

後藤「読書感想文、読んだよー。なんか、難しいの読んでるんだね」

読書感想文、働きすぎだろwww
うひょ。
って、ハインラインが難しいのか!?

後藤「英語とか無理」

いやいや、翻訳だから・・・

俺「日本語にしたやつだから」

後藤「そっか。でも凄いよ、見本になって配られてっし」

後藤。
俺は秋山と比べていた。

清楚で少し知性がありそうな秋山。
DQNではあるが腰のくびれと濡れた唇を武器にする後藤。

俺は秋山に童貞を捧げると決めていた。
これは揺るがない決意である。
悪いが、後藤の入る隙間はない。
はずである・・・

569: 出川哲朗 ◆gc/JX/GnzA 2012/12/22(土) 00:05:34.85 ID:3h2cRMm90
しかし、なぜ急に話しかけてきたのだろうか?
そんなに読書感想文が響くタイプにも見えない。
というか、後藤から知性は微塵も感じない。

まさか、俺に好意があるとか?
ねーなw

俺「あう、本、好きなの?」

コミュ障が発動してきた。

後藤「ぜんぜん」

ずるい。
お前、笑った顔、美しすぎるだろ。

後藤「出川ってさ、有名な中学なんでしょ?」

俺「まぁ、進学校としてはそこそこだったかな、あう」

後藤「頭いいんだ」

俺「大学行く気もないし、あまり関係ない」

後藤「勿体なくね?」

勿体なのは金だよ。
金がかかるのが嫌なんだよ。

俺「勉強好きじゃないし。向いてないと思う。早く社会に出たい」

後藤「ま、うちも同じだけどさ。やっべ、着替えの時間なくなる。じゃ」

570: 出川哲朗 ◆gc/JX/GnzA 2012/12/22(土) 00:06:29.19 ID:3h2cRMm90
後藤は駆けて行った。
ブルマからはみ出した太もも。
やはり、危険な生き物だと思った。

俺は目を強く閉じて目に焼き付けた。

目を開けたとき、変なダッシュをしているダンカンが視界に入り、とてつもなく損した気分になった。

そろそろ梅雨入りしそうな季節だった。
後藤の行動が常軌を逸し始めるのは、これから間もなくのことである。

571: 名も無き被検体774号+ 2012/12/22(土) 00:34:59.60 ID:ZjB85dRb0
おおーー

572: 名も無き被検体774号+ 2012/12/22(土) 00:53:24.91 ID:2qUPM3h5O
マサカの後藤フラグwwwww
wktk④

574: 出川哲朗 ◆gc/JX/GnzA 2012/12/22(土) 01:04:32.92 ID:3h2cRMm90
午後から雨になった。
授業が終わると俺は図書室には寄らずに、すぐに帰ることにした。

「雨、うぜーな」

下駄箱で柴田に声をかけられた。

この頃になるとクラスで俺をイジるのは、石橋とダンカンだけになっていた。
真田の目を気にしているのは明らかで、不在の時にしかちょっかいを出してこない。
柴田はもとより、的場や前田もイジメの加担には距離を置いているようだった。

柴田「出川も傘ねーんだろ? そこらへんのチョっぱるか?」

俺「人の盗っちゃマズイでしょ」

どうしてDQNってのは、人の迷惑をまったく顧みないのだろうか。

柴田「しょうがねーだろ、ねーんだから」

しょうがなくねーだろ!
理屈になっていないのはいつものことだ。

575: 出川哲朗 ◆gc/JX/GnzA 2012/12/22(土) 01:06:31.20 ID:3h2cRMm90
俺「折りたたみの傘あるから、これで帰ろうよ」

俺は鞄から傘を出して柴田に見せた。

柴田「男二人で傘一つか? ま、しゃーねーな。ラーメンでも食ってくべ。そこで雨宿りだ」

今日、バイトはない。
柴田に付き合う時間はある。

俺「ラーメンかあ」

雨で空気は冷えている。
温かいラーメンが食いたい。ただ、金はあまり使いたくなかった。

柴田「安いけど旨めーぞ。奥に座敷があって、そこでゆっくり出来んだよ」

俺「いくら?」

柴田「500円だっけかな」

ワンコインなら。。
バイトも始めたことだし、たまにはいいだろう。

576: 出川哲朗 ◆gc/JX/GnzA 2012/12/22(土) 01:09:31.96 ID:3h2cRMm90
小さい傘に二人で入った。
柴田は歩きながら「やっぱチョっぱりゃ良かった」と3回もこぼしていた。

柴田の革靴のカカト部分には金属が埋め込んである。
歩く度にシャリシャリと音がして、たまに小石に当たりガリッと鳴った。

ラーメン屋は学校の裏を少し行った商店街にあった。
店構えはお世辞にもキレイとは言えない。
禿げ頭の店主が1人でやっている。コの字のカウンターの店だ。

柴田「奥、いいっすか? 二人」

店主「あいよ」

柴田「ラーメン大盛り2つ」

座敷は丸テーブルがあって、畳になっている。畳に直接座る。
壁の黄ばんだメニューに、

ラーメン 500円 
大盛り 150円

と書いてある。

柴田「学生はよ、大盛り無料なんだ」

柴田はすぐにタバコを吸い始めた。
ラーメンはそれほど待たずに出てきた。

柴田「そこによ、黄色のあるだろ? ニンニクだから。入れると旨えーぞ」

柴田はプラスチックの容器を指差した。

容器にスプーンで下ろしニンニクを掻き出し、丼に入れた。
湯気と一緒に食欲をそそる匂いがする。

しばらく二人で麺をすすっていた。
店のラジオから米米クラブのsure dansが流れている。

柴田「俺、これ、好きなんだわ」

まったく似合わないけどね。

578: 出川哲朗 ◆gc/JX/GnzA 2012/12/22(土) 01:14:29.89 ID:3h2cRMm90
俺「今日は的場と一緒じゃないの?」

俺は的場とはほとんど話をしたことがない。
以前は石橋と一緒になって俺をイジメていたが、最近はそれもない。
かといって、話をするかといえば、まったくしない。

柴田と的場は4月はいつもべったりと二人でセットになっていたが、最近はそれほどいつも一緒にいるというイメージではない。

俺は少し不思議だった。

「的場と俺って、ツレではあるけど、実はまぁ微妙でな」
「そうなの?」
「ああ、俺も的場も中2の途中までは、ボンタンとかは履いてたけど、別にむちゃくちゃ悪いことやってたわけでもなかったんだよ」

DQNがいつDQNになるのか?
興味がないと言ったらウソになる。

「ヤンキーって『今日からヤンキーやります』とか、そういう宣言とかするの?」
「なにそれ?」
「さっきかかってた、シュールダンス。あのシュールってさ、元をたどればシュールリアリズム宣言から始まったんだと思う。つまり、宣言があって、そこから『運動』がはじまる」
「やっぱり出川っておもしれーな。そんなこと考えてる奴いねーってw」

柴田が俺とよく話す理由が最近は少し見えてきた。

579: 出川哲朗 ◆gc/JX/GnzA 2012/12/22(土) 01:15:47.47 ID:3h2cRMm90
「俺と的場はよ、中2くらいから先輩らと一緒にツルみ始めた。いよいよヤンキーって感じになったのは、上が卒業して3年になってからだな。そんとき、喧嘩もそこそこやるのが俺と的場だったもんで、なんとなく番格みたいくなってな」

外交があまり発生しない中学は番格の必要性は薄い。
それは俺も柴田からきいていた。

「でよ、近所のショッピングモールのゲームセンターで奥の方に一つ、ぶっ壊れてるのがあったわけよ。金入れねーで、ずっと出来るわけよ。対戦の奴だから、そりゃ、俺たちやりまくったわけよ」

確かに稀にある。

「なるほど。俺もそんなところがあったら、通うよ」
「ガラ悪りぃーのが、たまってっぞw」

絶対に近寄りたくないですね。

「そういう噂ってのは広がるもんでな。他校の奴らも目をつけてきたわけ。で、何か的場がいきり立ってきて『ここを俺たちで独占する』とか言い出した」

気持ちは分かる。
最初に見つけた、というのもあるのだろう。
占有権。
DQNは別に言語化しないが、テリトリーや占有、あるいは固定の場所といったものに、異常にこだわる。
空中渡り廊下しかり、廊下の奥のスペースしかり。
学食もだ。

580: 出川哲朗 ◆gc/JX/GnzA 2012/12/22(土) 01:19:07.97 ID:3h2cRMm90
「でよ、後輩とかけしかけるようになったわけ。『お前ら、そんなんで北中とかに勝てると思ってんのか、ガンガンやるぞ』みたいな」
「イケイケだね」
「おおよ。まだ、北中と東中のほんとのヤバさみたいもんも知らねーでな。的場の喧嘩の時の口癖がよ『うおおおおおおお』と『殺すうううううう』の2つだけ」
「ボキャブラリーないね・・・」
「勃起?」
「あ、ごめん、なんでもない」
「でよ、俺もまぁイケイケだったんだけど、だんだんと的場が前に出過ぎっていうか、とにかく、後輩とかけしかけて、北中やら東中の片っ端からシメたんだよ。そのゲーセンに来てる奴らはな」
「そんなにメチャクチャだったの?」
「当時は若さもあっからよ。俺もまぁ、イケイケな気分ではあった。
まだヤベー奴は来てなかったから、うちら、強いんじゃね?
とか勘違いもしちゃってよw でもよ、別にヤンキーっつたって、毎日喧嘩したいって奴ばっかりじゃねーし。
ツルつんで馬鹿やりたいだけってのもいる。
それを的場の野郎は、毎日、喧嘩に駆り出すわけだ。
そんなことしてる間に、北中と東中の3年も出てきて、ま、コイツらやべーんだわ」

「それはよくきいたよ」

「うん。で、ついに的場はやっちゃならねーことをやり始めた」

「何をしたの?」

581: 出川哲朗 ◆gc/JX/GnzA 2012/12/22(土) 01:20:53.16 ID:3h2cRMm90
おっすおっす、おまいら、今日もありまとな!

がまんできない。
もう酒飲むお。

586: 名も無き被検体774号+ 2012/12/22(土) 02:40:01.12 ID:I2h4AmSS0
おいいいいいいい
今日は長めで安心してたらめちゃくちゃ気になるとこで終わらせやがって…!!!!!!

てか普通に話してるじゃん出川

587: 名も無き被検体774号+ 2012/12/22(土) 07:51:12.08 ID:/eapZIddO
キァアァァァ!!

続ききになるー。

588: 出川哲朗 ◆gc/JX/GnzA 2012/12/22(土) 12:24:15.89 ID:3h2cRMm90
おっすおっす。
保守ありありまんじゅう。

書き溜めて、あとで一度、うpするなー。

おまいら、暇ならコーヒーでも飲みながら付き合え、ください。

591: 出川哲朗 ◆gc/JX/GnzA 2012/12/22(土) 14:23:26.61 ID:3h2cRMm90
---前回までの続き

「それを的場の野郎は、毎日、喧嘩に駆り出すわけだ。
そんなことしてる間に、北中と東中の3年も出てきて、
ま、コイツらやべーんだわ」

「それはよくきいたよ」

「うん。で、ついに的場はやっちゃならねーことをやり始めた」

「何をしたの?」

---続き終わり

「喧嘩をサボる仲間にヤキ入れ始めたわけよ」

「うわあ」

「最初は怖がってついていった奴らも、
だんだん嫌気がさしてきてな。
俺もさすがにキレてよ。
タメ年も後輩も巻き込んで、一緒にハブったわけ。
で、的場は敵の中学から、一人で狙い撃ちにされてな。
最初は
『うるせー馬鹿、一人でやってるぜ』
とか言っていたんだけど、
的場にムカついていた奴が、的場をマトにかけはじめてよ。
ダジャレじゃねーぜ」

別にダジャレでもいいよ。
そんなことで突っ込み入れないから・・・

592: 出川哲朗 ◆gc/JX/GnzA 2012/12/22(土) 14:24:59.12 ID:3h2cRMm90
「ある日、うちらの一人が敵対となった的場と
タイマンはるって言いだしてよ。
そいつは、大して強い奴じゃなかった。
威勢はいいが、普段の的場なら楽勝の相手。
いんだろ? 大して強くねーけど、気合はまぁまぁみたいな奴」

いるのかどうかは知らないが、想像はつく。

「でも、的場はよ、ボコボコにされちまって」

「え?」

「別に純粋な喧嘩の強さなんて、こうなると関係ねーんだよ」

よく分からなかった。

593: 出川哲朗 ◆gc/JX/GnzA 2012/12/22(土) 14:26:53.34 ID:3h2cRMm90
「喧嘩の強さって変わるもんなの?」

「ああ、変わるぜ。
ま、その日のコンディションとかも勿論あるわけよ」

それは俺も想像できる。

「ただ、もう1つ、はっきりとした区別があんだよ。
えっとな、町でよ、ぶつかっただの、目が合ったので始まる喧嘩。
これは知らない相手だろ?」

「そうだね」

一瞬、先日の真田がやって見せた喧嘩のこと。
あれを柴田に伝えたい誘惑にかられたが、黙っていた。

相手が柴田とはいえ、まだ早い。
俺の謀(はかりごと)は水面下で進め、本当に必要な時に発動させる。
それは最初から決めていた。
相手が誰であっても油断はしない。
それもまた、俺が決めた流儀だった。

「町の知らない奴との喧嘩と、知り合いとの喧嘩だとよ、
まぁ、ぜんぜん違えーんだよ。
けっこう最初から勝負ついてる場合が多い。
日頃の上下関係みたいなもんもあっからよ。
それから、あまり急に始まったりもしない。
なんか、どこでやるとか、誰が立ち会うとか決める場合もある」

意外だった。
とはいえ、DQNといっても、人間である。
知り合い同士とあれば確かに、
あれこれしがらみもあるのだろう。

594: 出川哲朗 ◆gc/JX/GnzA 2012/12/22(土) 14:43:31.22 ID:3h2cRMm90
「もちろん、知り合い同士でもよ、
いきなりの喧嘩になる時ゃあるよ。

そりゃ、あるけどよ、だいたいはジリジリ始まる感じが多いわけ。
なんか、ムカつかねーか? みたいな流れから、だんだんとな。

あん時ゃ、的場は呼び出されて喧嘩の場所に来たわけ。
的場のタイマン相手って、普通なら的場が絶対に勝つんだけど、
的場にしてみりゃ、
元ツレ、今は敵というのに囲まれての喧嘩だったからよ」

「アウエーだね」

「おおよ。で、ボコられちゃったわけ。
ここで勝ってもどうせボコられるんなら、って思ったんだろう。
周り敵だらけだしな。
心折れるって。
ま、俺もその場にいたけど、ありゃ、的場の喧嘩じゃなかったな」

「で、どうなったの?」

「最終的に、的場がよ

       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \  もう仲間はヤラないんだお、戻してほしいお
  |     (__人__)    |  
  \     ` ⌒´     /


って詫び入れてきたんで、元さや」

随分、カッコいい話だね・・・

597: 出川哲朗 ◆gc/JX/GnzA 2012/12/22(土) 14:47:17.99 ID:3h2cRMm90
「元の鞘におさまったなら、良かった、のかな?」

「結局はその後よ。
北中と東中の連合軍に、うちらボッコボッコにされちゃうわけだ。
向こうも3年の主力が本腰入れてきてな。
先輩まで出てきて、もう無理。
こっちの先輩は北の奴らとコト構える気なんかねーし。
俺と的場が3回くらいヤキくらっても粘ったもんで、
こっちの中1やら中2もさらわれてよ。
俺ら、詫び入れた。
下を拉致られたとかは、まあ、正直、言い訳に近いな。
勝てる気しねーし、真田みたいな無茶出来ねーから、
早く終わりにしたかった。
そんな騒乱があったもんだから、
ほんとは仲間内で一度下向いた的場に復活の目はねーんだけど、
うちの中学全部がやられたもんで、有耶無耶よ。
あん時の話は、お互いに出さねーな」

だから一緒にはいるが、
微妙に柴田と的場には距離を感じさせるのか。

「北と東の連合軍ではあったけど、うちと近いのは北中だったから、
ほとんどが北中との喧嘩だったな。
東も援軍では来てたけど。
北中にゃ10人くらい気合入ったの居てよ。
まぁ主力は、ほとんど高校なんか行かなかったけどな。
ヤクザになった奴とか、いるんじゃねーか? 
そんくらい危ないのが集まってたよ」

598: 出川哲朗 ◆gc/JX/GnzA 2012/12/22(土) 14:48:35.68 ID:3h2cRMm90
的場の性格が見えてきた。
調子づかせると、
元来のエゴイストなところが強く出るのだろう。

反対に柴田は和を重んじる性格であることは分かる。

柴田と的場。
かみ合った時はうまく行くコンビなのかもしれないが、
長く続く付き合いかといえば、難しいものがあるのかもしれない。

店を出ると雨はあがっていたが、空は薄暗く曇ったままだった。

「雨、また来そうだな。さっさと行くべ」

この的場の性格が、悪い方向に出る。

1週間も待たずに、まさか柴田が、
中学時代の「的場状態」に置かれるとは予想だにしなかったし、
俺が「真田を使う」日が、
これほど早くやってくるとも、考えていなかった。

そして石橋はこの時すでに
「かなりの準備」を進めていたのだ。

599: 出川哲朗 ◆gc/JX/GnzA 2012/12/22(土) 14:49:52.66 ID:3h2cRMm90
ってことで、今日もおまいら、読んでくれて、ありまとな!

ちょっと出かけるぜ。
また次回!